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【エトジュン】『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を見る

   ↑  2015/05/01 (金)  カテゴリー: エトジュン

人類が初めて経験した大規模な宇宙空間での戦争が、地球連邦政府とジオン公国のものだった。[…] あれから10年弱、宇宙世紀0087、地球に住む人々とスペースコロニーに住む人々との確執はいまだくすぶり、人々の魂もまた地球の重力から解放されていなかった」


地球に住む人々(アースノイド)は「ティターンズ」を結成し、スペースコロニーに住む人々(スペースノイド)は「エゥーゴ」を結成した。

また、地球連邦政府に敗れたジオン公国の残党が小惑星「アクシズ」に集結し、地球圏には3つの勢力が存在することになった。

このとき、シャアはアクシズに参加していたが、やがてクワトロ・バジーナを名乗り、エゥーゴに参加する。シャアの目的は、アムロと再会することにあった。

シャア「宇宙に上がる気にはなれないのか」
アムロ「あの無重力地帯の感覚は怖い」
シャア「ララァと会うのが怖いのだろう。宇宙に上がったら、また会ってしまうのではないかと怖がっている」
アムロ「いや」
シャア「生きている間に、生きている人間がしなければならないことがある。それを行うことが、死んだ者への手向けだ」
アムロ「しゃべるな」


「生きている間に、生きている人間がしなければならないこと」とは「ニュータイプがニュータイプとして生まれ出る道」を作ることだろう。シャアはアムロに「同志になれ」というのである。

ところで、シャアはエゥーゴの次期指導者として期待されていたが、これを拒否する。なぜなら、エゥーゴの指導者になることは、スペースノイドの指導者になることを意味するからだ。

シャアは「ニュータイプがニュータイプとして生まれ出る道」を作るために「オールドタイプは殲滅する」のであり、アースノイドとスペースノイドを区別しないのである。

また、シャアの父ジオンは「スペースノイド=ニュータイプ」という思想を唱えたが、デギンによって「アースノイド=オールドタイプ」という思想に書き換えられ、ジオン公国の独立戦争に利用されてしまった。

シャア「宇宙移民者の独立主権を唱えた父は宇宙の民をニュータイプのエリートだとしたところにデギンのつけ込む隙があった。宇宙移民者はエリートであるから地球に従う必要がないという論法にすり替えられたわけだ」


なるほど、シャアにとって「スペースノイド=ニュータイプ」という思想は危険であり、また「アースノイド=オールドタイプ」という思想は悪質なのである。

ところが、宇宙世紀0093、シャアは地球に対し、隕石落としを敢行する。アムロとの会話を抜き出してみよう。

アムロ「なんでこんな物を地球に落とす。これでは地球が寒くなって人が住めなくなる。核の冬が来るぞ」
シャア「地球に住む者は自分たちのことしか考えていない。だから抹殺すると宣言した」
アムロ「人が人に罰を与えるなどと」
シャア「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ」
アムロ「エゴだよ、それは!」
シャア「地球が持たん時が来ているのだ」


シャアは「オールドタイプは殲滅する」といい「アースノイドは粛清する」という。これは「アースノイド=オールドタイプ」という悪質な思想だが、シャアは変節したのだろうか。

アムロ「シャアは俺たちと一緒に反連邦政府の連中と戦ったが、あれで地球に残っている連中の実態がわかって、本当に嫌気がさしたんだぜ。それで、すべての決着をつける気になったんだよ」


なるほど、シャアはアースノイドに絶望し、変節したのである。こうして、シャアはアースノイドを粛清するため、地球に「アクシズ」を落下させる。

ナナイ「アクシズを地球にぶつけるだけで、地球は核の冬と同じ規模の被害を受けます。それは、どんな独裁者でもやったことがない悪行ですよ。それでいいのですか。シャア大佐」
シャア「いまさら説教はないぞ、ナナイ。私は、宇宙に出た人類の革新を信じている。しかし、人類全体をニュータイプにするためには、誰かが人類の業を背負わなければならない」


シャアは「宇宙に出た人類の革新を信じている」というが、これは明らかに「スペースノイド=ニュータイプ」という思想である。


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ところで、シャアの作戦を阻止するため、地球連邦軍のモビルスーツ隊が出撃した。なかでも、アムロの「ν(ニュー)ガンダム」は「アクシズ」に取り付き、これを押し返そうとした。

シャア「馬鹿なことはやめろ」
アムロ「やってみなければわからん」
シャア「正気か」
アムロ「貴様ほど急ぎすぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない」
シャア「アクシズの落下は始まっているんだぞ」
アムロ「νガンダムは伊達じゃない!」


もちろん、いくら「νガンダム」といえども、単体で隕石を押し返すことはできない。このとき「アクシズ」を押し返したのは「人の心の光」である。

ここでいう「人の心の光」とは、虹色に発光するフィールドのことである。ミノフスキー粒子には、虹色に発光し、格子状に整列する性質があるため、これを高濃度散布すれば「人の心の光」が生じるのである。

「νガンダム」には、パイロットの脳波を増幅し、ミノフスキー粒子に干渉できるようにする装置、すなわち「サイコ・フレーム」が搭載されており、これがオーバーロードすることで「人の心の光」が生じた。

シャア「そうか、しかし、このあたたかさを持った人間が地球さえ破壊するんだ。それを分かるんだよ、アムロ」
アムロ「分かってるよ。だから世界に人の心の光を見せなけりゃならないんだろ」


こうして、シャアの作戦は失敗に終わった。人類に絶望したシャアは、最後まで絶望しなかったアムロに敗北したのである。

(記事編集) http://buraihamegane.jp/blog-entry-78.html

2015/05/01 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑↑↑ |