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【エトジュン】『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』庵野秀明出演回

   ↑  2013/07/20 (土)  カテゴリー: エトジュン
7月20日(土)は、映画『風立ちぬ』の公開日である。原作・脚本・監督を宮崎駿が務め、主人公の声を庵野秀明が演じている。

今回は、鈴木敏夫によるラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』より、庵野さんをゲストに迎えた第119回と第120回を紹介しよう。

鈴木:僕は、誤解も与えますが、宮さん [ 宮崎駿 ] の一番すごい仕事って、やっぱり『ホルス』だと思うんですよ。最後のモブシーン。あれ宮さんだよね。いろんな人が縦横無尽に動く。それで空間がどんどん広がっていく。あれはちょっと舌を巻くんですよ。

庵野:宮さんのモブは本当にすごいですよね。


『ホルス』とは、監督・演出を高畑勲が、場面設計・美術設計を宮崎駿が務めたアニメ映画『太陽の王子ホルスの大冒険』のことであり、ジブリの原点となった作品である。

高畑・宮崎のコンビは、その後『ルパン三世(TV第1シリーズ)』『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『風の谷のナウシカ』を生み出していくことになるが、彼らの作品を作る拠点としてスタジオジブリが設立されることになった。

その第一回作品が『天空の城ラピュタ』であり、厳密にはラピュタ以降がジブリ作品ということになるだろう。

鈴木:それで映画見るとね、高畑さんは一方で現実を映画のなかに入れようとするし、宮さんはその現実は置いといて。ところが映画作り始めると、宮さんは間に合わないと思ったらコンテを変えてでもその映画を完成させようとするっていう現実主義があるのよ。高畑さんは違うんだよね。

庵野:変えないですよね。


ここでいう「コンテ」とは、脚本をアニメにする際の設計図のことである。高畑さんは現実主義的な映画を理想主義的に、宮さんは理想主義的な映画を現実主義的に作っているようだ。

『かぐや姫の物語』が『風立ちぬ』との同時公開に間に合わなかったのも、高畑さんが理想主義的な作り方を貫いた結果なのだろう。

ところで、庵野さんは『風の谷のナウシカ』で巨神兵を描いたアニメーターである。

庵野:『ナウシカ』の打ち上げのときに[…]、宮さんが「人間なんてね、滅びたっていいんだよ!とにかくこの惑星に生き物が残ってれば、人間という種なんていなくなっても全然いいんだ!」っていうのを怒鳴ってるのを僕は横で聞いてて、この人すごいとそのとき思ったんですね。クリエイターとして宮さんが好きになった瞬間でしたね。


宮さんと庵野さんの関係はそれ以来続いており、宮さんの『もののけ姫』と庵野さんの『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版』が公開された1997年夏には「師弟対決」などともてはやされた。庵野さんが声優として起用された背景にも、師弟関係があったのだろう。

宮さんの『風立ちぬ』、高畑さんの『かぐや姫の物語』を楽しむためにも、ラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』はオススメである。

(記事編集) http://buraihamegane.jp/blog-entry-23.html

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