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【エトジュン】朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』【横山由依】

   ↑  2013/08/03 (土)  カテゴリー: エトジュン
横山由依さんが『桐島、部活やめるってよ』の読書感想文を書いている。

「ただ、自分というものは変えられると私はAKB48に入ってわかりました。[…]くっきりとした課題とやりたいこと、それを乗り越えたいという気持ちで毎日が充実したと感じます。」

「そういう日常での小さな出来事の積み重なりが自分というものを形成して、更には自分というものを変えていくんだなと思いました。」

【ナツイチ図書室 AKB48 読書感想文大公開】横山 由依の課題図書「桐島、部活やめるってよ」の読書感想文はこちら!


まとめると「自分」は「日常での小さな出来事の積み重なり」によって形成されるから「変えられる」ということだ。「毎日が充実」すれば自分も変わるというわけである。

今回は「毎日が充実」ということに着目して『桐島、部活やめるってよ』を読むことにしよう。


桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)


主な登場人物は、小泉風助(バレー部)、沢島亜矢(吹奏楽部)、前田涼也(映画部)、宮部実果(ソフト部)、菊池宏樹(?)である。

なかでも宏樹は「毎日が充実」しているように見える。彼女の沙奈は言う。

「宏樹超かっこよかった!サッカーもうまいんやね!てかやっぱ竜汰くんとか友弘くんとか、宏樹といつも一緒の男子ってかっこいいよね」


宏樹はいわゆる「リア充(リアルタイムが充実している人)」なのだ。放課後を彼女や友達と過ごし、リアルタイムを共有することで充実させている。

「たぶん、俺はうまくやっていける。騒ぐのが好きなお洒落で目立つ友達に囲まれて、クラスでも一番『上』のグループにいて[…]、彼女の沙奈だってそれなりにかわいい。」


それに対し、映画部の前田はどうだろうか。

「僕は映画部に入ったとき、武文と『同じ』だと感じた。そして僕らはまとめて『下』なのだと、誰に言われるでもなく察した。」


なるほど、宏樹は「上」で、前田は「下」だ。では、前田は「毎日が充実」していないのだろうか。そんなことはない。

「僕らには心から好きなものがある。それを語り合うときには[…]、世界が色をもつ。」


前田は「心から好きなもの」によって「毎日が充実」しているのだ。

さて、物語のクライマックスは、宏樹と前田が出会う場面である。前田的な充実を突き付けられたとき、宏樹は何を思うのだろうか。

とはいえ、『桐島、部活やめるってよ』は「スクールカースト(教室内ヒエラルキー)」の「上」と「下」が対決する物語ではない。「日常での小さな出来事の積み重なり」によって、宏樹が変わっていく物語である。

(記事編集) http://buraihamegane.jp/blog-entry-29.html

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