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【エトジュン】サン=テグジュペリ『星の王子さま』【島崎遥香】

   ↑  2013/08/10 (土)  カテゴリー: エトジュン
島崎遥香さんが『星の王子さま』の読書感想文を書いている。

「この物語に登場するきつねの言葉が私はとても好きです。きつねが言っていた通り街を歩いてみたらすれ違う人々はその他、何十万人もの人に違いないけれどもし、そのすれ違った人と何かのきっかけで友達や家族になれたら、関わりを持てたらその人は私にとって特別な人に変わるはずです。」

【ナツイチ図書室 AKB48 読書感想文大公開】島崎 遥香の課題図書「星の王子さま」の読書感想文はこちら!


今回は「その他」と「特別」に着目して『星の王子さま』を読むことにしよう。


星の王子さま (集英社文庫)


王子さまの星には、ふたつの活火山とひとつの死火山、そして花びらが一重のあっさりした花しかなかった。ところがある日、それまでなかった木が芽を出し、やがてバラの花が咲いた。

「この花があまり謙虚な性格ではないことに王子さまは気づいたけれど、それも無理はないと思わせるほど彼女は美しかった!」


バラは「バラであること」によって特別になった。バラは「その他(バラではないもの)」と比べて特別になったのである。

それからというもの、王子さまは何でもバラの言う通りにしたが、バラの言葉にはトゲがあった。

「そんな風にして、愛しているし何でもするつもりでいるにもかかわらず、王子さまは彼女を少し疑うようになった。あまり意味のない言葉をいちいち真剣に受け止めては辛い思いをした。」


そうして、王子さまは星を出て行くことにした。

星めぐりをはじめた王子さまは、地球という星を知った。地球に行くとき、王子さまはバラのことを考えていた。

「ぼくの花ははかないんだ、と王子さまは考えた。世界から身を守るために、たった4本のトゲしか持っていない!それをぼくはひとりぼっちで置いてきた!」


王子さまは、トゲのある言葉に隠されたバラの弱さに気付いたのである。

さて、地球に降り立った王子さまは「バラたち」に出会う。そこでは「バラであること」によって特別になることはできない。では、王子さまのバラは特別ではないのだろうか。

そんなことはない。王子さまのバラは「王子さまのバラであること」によって特別なのだ。王子さまのバラは「その他(バラたち)」と比べて特別なのである。

また、王子さまのバラであるということは、王子さまに「飼い慣らされた」バラであるということだ。「飼い慣らす(アプリボワゼ)」とは、絆を作るという意味である。

「ぼくは何もわかっていなかった!言葉じゃなくて花のふるまいで判断すればよかったのに。[…]でもぼくも若かったし、彼女の愛しかたがわからなかったんだ」


そうして、王子さまはバラとの関係をやり直すために星に帰ることにした。

『星の王子さま』は、特別な人の特別さに向き合う物語だといえるだろう。

(記事編集) http://buraihamegane.jp/blog-entry-35.html

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