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【エトジュン】『機動戦士ガンダム』を見る

   ↑  2015/03/01 (日)  カテゴリー: エトジュン

「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、死んでいった」


地球の周りの巨大な人工都市(サイド)とは、複数の宇宙ステーション(スペースコロニー)によって構成される宇宙共同体のことである。人類は、地球連邦政府によるサイド1の建設をもって宇宙世紀を迎えた。

それから半世紀、地球から最も遠い人工都市サイド3はムンゾ自治共和国を名乗り、地球連邦政府からの独立を宣言する。

ムンゾには2つの政治勢力、すなわちジオン・ダイクンによるダイクン派と、デギン・ザビによるザビ派があった。建国当初はダイクン派優勢であり、ジオンが初代首相となった。

ところが、デギンがジオンを暗殺し、やがてザビ派優勢となる。次期首相となったデギンは共和制の廃止を宣言し、ジオンの遺志を継ぐという建前のもと、独裁国家ジオン公国を建国した。

ところで、ジオンには2人の遺児があった。キャスバル・ダイクンとアルテイシア・ダイクンである。

父ジオンを暗殺された兄妹は、ザビ派による迫害から逃れるため、地球へと向かった。キャスバルはエドワウ・マスを、アルテイシアはセイラ・マスを名乗った。

それから数年後、エドワウはシャア・アズナブルを名乗り、ジオン公国に入国する。シャアの目的は、デギンを筆頭とするザビ家を打倒し、父の仇を討つことにあった。

ハイスクールから士官学校に進んだシャアは、ジオン軍に入隊し、公国の中枢に迫ろうとする。そんな矢先、ジオン公国と地球連邦政府の間で戦争が起こった。

「宇宙世紀0079、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この1ヶ月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた。人々は自らの行為に恐怖した。戦争は膠着状態に入り、8ヶ月あまりが過ぎた」


この戦争の最中、シャアは2人のエスパー(ニュータイプ)に出会う。アムロ・レイとララァ・スンである。

アムロは連邦軍のエースパイロットであり、ニュータイプ能力を発揮することで、シャアの軍勢を退けていた。シャアはアムロに対抗するため、ニュータイプの少女ララァを実戦に投入する。

ところで、シャアはララァを愛していた。シャアはララァを求め、ララァはそれに応えていた。テキサス・コロニーでの会話を抜き出してみよう。

ララァ「私には大佐を守っていきたいという情熱があります」
シャア「しかし、私はお前の才能を愛しているだけだ」
ララァ「それは構いません。大佐は男性でいらっしゃるから。ですから私は、女としての筋を通させてもらうのです。これを迷惑とは思わないでください」
シャア「強いな、ララァは。そういうララァは好きだ」
ララァ「ありがとうございます」


さて、アムロとララァの能力を目の当たりにしたシャアは、ニュータイプの存在に魅入られていく。セイラとの会話を抜き出してみよう。

セイラ「けど、この戦争で、いいえ、それ以前から人の革新は始まっていると思えるわ」
シャア「それが分かる人と分からぬ人がいるのだよ。だからオールドタイプは殲滅するのだ」

(中略)

セイラ「兄さん!あなたは何を考えているの?」
シャア「父の仇を討つ」
セイラ「嘘でしょ兄さん!兄さんは一人で何かをやろうとしてるようだけど、ニュータイプ1人の独善的な世づくりをすることはいけないわ!」
シャア「私はそんなに自惚れていない。ニュータイプがニュータイプとして生まれ出る道を作りたいだけだ」


シャアの目的は「ニュータイプ(エスパー)がニュータイプ(新人類)として生まれ出る道」を作ることであり、そのための手段として「オールドタイプ(旧人類)は殲滅する」という。

オールドタイプとは、ニュータイプを戦争の道具として利用しようとする人々、すなわち地球連邦政府およびジオン公国のことであり、それを打倒すること(父の仇を討つこと)は、もはや目的ではなく手段になっていた。


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さて、実戦に投入されたララァは、戦場でアムロとの邂逅を果たす。お互いに優れたニュータイプである彼らは、戦闘中の一瞬にすぎない時間のなかで会話を交わした。

ララァ「あなたには力がありすぎるのよ。あなたを倒さねばシャアが死ぬ」
アムロ「シャア?それが」
ララァ「あなたの来るのが遅すぎたのよ」
アムロ「遅すぎた?」
ララァ「なぜ?あなたは今になって現れたの?」

(中略)

アムロ「ではこの僕たちの出会いは何なんだ?」
ララァ「ああああ。なぜなの?なぜ遅れて私はあなたに出会ったのかしら?」
アムロ「運命だとしたらひどいもんだよな。残酷だよな」

(中略)

ララァ「出会えば分かりあえるのに。なぜこういうふうにしか会えないのかしら。あなたは私にとって遅すぎて」
アムロ「僕にとってあなたは突然すぎたんだ。人同士ってこんなものなんだよな」


ララァはアムロを求め、アムロはそれに応えた。シャアは割って入ろうとするが、アムロの反撃によって追い詰められてしまう。

シャアが殺されそうになったその刹那、ララァはシャアを庇って死ぬ。ララァはアムロの一撃によって殺されてしまうのだ。

こうして、シャアはララァを愛し、ララァはアムロを愛し、それでもシャアを庇って死んだ。もちろん、シャアとアムロは激しく対立する。ア・バオア・クーでの会話を抜き出してみよう。

アムロ「貴様がララァを戦いに引き込んだ」
シャア「それが許せんと言うのなら間違いだ。アムロくん」
アムロ「な、なに」
シャア「戦争がなければララァのニュータイプへの目覚めはなかった」
アムロ「それは理屈だ」
シャア「しかし、正しいものの見方だ」
アムロ「それ以上近づくと撃つぞ」
シャア「君は自分がいかに危険な人間か分かっていない。素直にニュータイプの在り様を示し過ぎた」
アムロ「だから何だというんだ」
シャア「人は流れに乗ればいい。だから私は君を殺す」


なるほど、シャアにとってアムロは「危険な人間」である。「ニュータイプがニュータイプとして生まれ出る道」を作るために「オールドタイプは殲滅する」というシャアにとって、オールドタイプ(地球連邦政府)の味方をするニュータイプ(アムロ)は「危険な人間」なのである。

セイラ「兄さん!やめてください!アムロに恨みがあるわけではないでしょう」
シャア「ララァを殺された」
セイラ「それはお互いさまよ」
シャア「なら、同志になれ。そうすればララァも喜ぶ」
アムロ「正気か」
セイラ「兄さん」
シャア「貴様を野放しにはできんのだ」


このとき、シャアはアムロの能力を管理して利用しようと考えている。「ニュータイプがニュータイプとして生まれ出る道」を作るために「同志になれ」というのである。もちろん、アムロはシャアを拒絶し、彼らは決別することになった。

「この日、宇宙世紀0080、この戦いの後、地球連邦政府とジオン共和国の間に終戦協定が結ばれた」

(記事編集) http://buraihamegane.jp/blog-entry-92.html

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